中山寺


昨日、仕事は代休ということで両親の運転手として、宝塚市にある中山寺を訪れた。現在、両親は西国三十三箇所のご朱印を集めている。ご朱印とは神社仏閣に参拝してご朱印帳に朱印をもらうこと。本来はお経を自分で書写して納めていたことに始まったといわれるが、この風習が簡略化されて、お経を納めなくとも参詣の証しとして朱印をもらうことが、各霊場へ巡礼信仰と結びついて盛んになった。

d0086262_22443153.jpg中山寺は宝塚市にある真言宗中山寺派の大本山で山号は紫雲山。西国三十三箇所第24番札所で、本尊は十一面観音菩薩(重要文化財)で通称中山観音といわれ親しまれている。寺伝では聖徳太子が建立したとされ、現在の本堂や阿弥陀堂は豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建した。羅漢堂には約800体の羅漢像が並ぶ。

また中山寺は、安産祈願の霊場して皇室、武家、庶民より深く信仰を集め、豊臣秀吉が祈願して豊臣秀頼を授かったとされる。また、幕末には中山一位局が明治天皇を出産する時に、安産祈願して無事出産したことから、日本唯一の明治天皇勅願所となり、安産の寺として知られている。毎月の戌(いぬ)の日は、安産祈祷会があり、祈祷を受けた腹帯の授与を求めて、日本各地から多くの参詣者が訪れる。

また中山寺は新年早々、交際中の長瀬智也と相武紗季が、初詣デートを女性誌に報じられ話題となった。二人は、白昼堂々、お参りに来たようでコソコソすることもなく、堂々と腕を組んで歩いていたそうだ。この辺りは相武紗季の地元ということもあって、かつてからよく参拝に来ていたらしいが、長瀬が相武の実家を訪れ、さらには地元の日本一の安産観音へラブラブの初詣とあっては、いよいよゴールインも近いか。

まあそんなことは他人事として。こちらは両親である。3年前に足の股関節を手術した60歳半ばの母親。今はなんとか歩けている。中山寺の入口には立派な山門があって、そこに安置されている仁王像を囲む柵には多数のわらじが奉納されている。昔の西国巡礼は長く苦しい旅であり、それに自分の足腰が耐えられるよう祈りを込めてわらじを奉納したといわれる。今は交通手段も発達して、巡礼の苦しみも解消されただろう。

いにしえの苦行に思いを馳せ、山門の仁王さまを見あげながら、私は感慨深く両親にむかって声をかけた。「昔の人は苦労されたなあ。その点ウチは、孝行息子がいて、車でスイスイと巡礼や、幸せに思えよ」と。しかし、両親はせっかくの息子の有難い説教に耳を貸すこともなく、すいすいと数十メートル先を二人して歩いて行ってしまった...
[PR]
by inaminoTORAsan | 2009-01-31 00:30 | 日常のこと


<< テレビ放送記念日 かってにシロクマ >>